まとまったお金を審査なしで用意する方法として、利用者も増えてきたクレジットカード現金化。
ただし、法律的な観点からはグレーゾーンで、これまで利用者が逮捕に至ったケースはありません。
万が一疑われてしまった時にはどうするべきか、発覚した場合にはどうなるのかを予め把握しておきましょう。
現金化がどうしても不安という方は、クレジットカード現金化は違法ではないの記事もご参照ください。
目次
クレジットカード現金化を疑われた時の対処法
クレジットカードの利用者はそれこそ数え切れないほどいますし、個々の利用状況なんていちいちカード会社が細かく把握しているはずはないだろと考える方は少なくないでしょう。
油断している時に疑いの目を向けられて焦らないように、いつでも万全の策を取れるように心がけておいてください。
カード会社からの連絡には必ず対応すること
クレジットカード現金化疑惑が浮上した場合、まずはカード会社から確認のための連絡が来ます。
やましいことがある利用者にとってはできる限り対応を避けたいところですし、気がつかないふりをして電話を無視しようとするかたも多いでしょう。
ですが、これが悪手です。心証を悪くしてカード会社はますます疑いを深めることになりますので、必ず応じるようにしてください。
通常、カード会社から電話が来るという事態で想定するのは、不正利用されていないかの確認です。
気づかないところでトラブルに巻き込まれたのではないかと心配し、すぐに話しを聞いて確認しようという考えに至るでしょう。
連絡を気にせずに放置するということにはまずなりません。
「後ろめたいことがあれば避けたい」という気持ちになるのは当然ですが、まずは落ち着いて連絡に応えてください。
焦ったり挙動不審になれば、それだけ怪しまれてしまいます。
尋ねられても現金化目的であることを言わない
クレジットカード現金化が疑われてしまうのは、普段のカード利用状況と極端に異なった使い方をしているのが大きな原因です。
普段は、日用品を月に数万円程度購入する際に利用されていたクレジットカードが、突然カードの限度額いっぱいまで数々のブランド品や家電品を買い集めるようになればどうでしょう。
想定される生活状況に対して支出が見合わなければ、単なる買いもの目的ではないと考え、現金に換えるためではないかと疑惑を持たれても仕方がありません。
しかし、疑惑はあくまでも疑惑です。利用者本人が現金化のために購入しましたと認めない限り、支払いがきちんと行われていればカード会社も手出しのしようがありません。
確認の連絡が来ても自分へのご褒美に、友人へのプレゼントにといった理由で買いものをしたことにしておきましょう。
ただ、確認のために商品の詳細について聞かれることがありますから、いつどんなものを買ったのかはきちんと把握しておいたほうが賢明です。
カード会社に疑われた後は現金化利用を控える
電話確認が来て何とか対処ができたとしても、完全に疑惑が晴れたわけではないと警戒をしておいてください。
疑われた時点で、一般の利用者に比べて監視の目が厳しくなっていますので、怪しい動きがあれば今度はもっと深い追求をされる可能性があります。
少なくとも該当のクレジットカードを使っての現金化は控えておくべきです。
使った分のお金は、引き落とし日までにきちんと振り込んでいるから問題がないと軽く捉えがちですが、カード会社との契約は信用で成り立っています。
商品の購入時にカード会社に立て替えてもらう形で後払いの手続きをしている以上、本人に代わりお金を出しているカード会社のほうがハイリスクです。
万が一の場合には返済されない可能性もありますので、ルールを守って使用していない疑いある利用者には当然厳しい目を向けます。
信用を回復するためにも、規約の範囲内の利用に留めておくように意識をしてください。
クレジットカード現金化がバレてしまったらどうなる?
クレジットカード現金化の疑惑が疑惑のままに留まっている限りは、通常通りにカードを使い続けることが可能です。
もし現金化利用が発覚してしまった場合には、信用を失った代償としてカード利用者にペナルティが課せられてしまうことになりますから注意をしてください。
相当の負担を覚悟しておきましょう。
契約していたクレジットカードが利用停止になる
カード会社の対応の中でも最も軽いのが現行カードの利用停止です。
発覚するに至らない場合でも、疑いがある段階で利用停止の措置を取るカード会社が多く見られます。
換金性が高い商品ばかり購入をしている、高額決済が続いたといった不審な使いかたをしていると、連絡なしに停止される場合がありますので注意をしてください。
また、普段ショッピングにしかクレジットカードを利用していないかたには大きな影響はありませんが、スマホや公共料金、光熱費などをクレジットカード決済にしているかたは、利用停止後引き落としができなくなるため気をつけなければなりません。
そのつもりがなくても期日までに振り込みが完了できなければ延滞と見なされ、延滞損害金を請求される可能性まで出てきてしまいます。
生活に必要なガスや水道などが使えなくなってしまっては困りますし、支払い方法の切り替え対応などにも追われることになりますので面倒です。
強制退会になり今後同カード会社で作成できなくなる
クレジットカードは、利用規約を守って使っていく前提で契約が行われるものです。
規約違反である現金化利用を行ったことでその前提が成り立たなくなってしまいますので、多くのカード会社は該当の利用者を強制退会にしています。
利用停止とは異なり、今後一切現行カードが機能しなくなりますし、そのカード会社で新しいカードを作ることもほぼ不可能です。
審査の段階で弾かれてしまうことになります。
また、強制退会に至ったという記録が信用情報、いわゆるブラックリストにも載ることになるため、その後各種ローンへの申し込みや別会社で新しいクレジットカードを作る際には不利になる点にも注意をしてください。
ブラックリストへの掲載は永久的なものではなく一定期間のみですが、問題を起こして退会処分になったという情報はいろいろな業者に共有されることになります。
これまでの支払い料金を一括請求される
現金化利用したことを把握されれば、これまでのようにクレジットカードを使えなくなるのは当然です。
しかし、ただ使えなくなるだけではありません。
未納分の料金に関しては一括請求されることになり、すぐにカード会社に支払わなければならなくなります。
現金化のために何十万円という単位でショッピング枠を使っていたかたであれば、かなりの負担になってしまうでしょう。
一括請求は現金化発覚後に訪れる、最も恐ろしいデメリットです。
そもそも、現金化利用はまとまったお金が必要でありながら預貯金だけでは不足しているかた、借金を避けたいかたが行う手段ですから、まとめて返済をしなければならない事態になっても支払う現金を用意できない状況が十分に考えられるでしょう。
借金をしたり、誰かに立て替えてもらったり、もしくは債務整理といった対策を取らなければならなくなります。