クレジットカードは、最近現金の使用頻度が減る風潮の昨今においてとても重要性が増している支払い方法です。しかし、最終的に重要なのは現金であるということは今も昔も変わりません。
そんな現金も、クレジットカード現金化を行うことによって手にすることができます。
しかし、この現金化は消費者金融のような借金とは異なり買取という形をとっているものの、実際は借金とあまり変わりはありません。
そこで今回、このクレジットカードの現金化を行った場合どの程度の年利になるのかを調べてみました。
目次
クレジットカード現金化の年利を計算すると案外高い!
クレジットカードの現金化の年利を計算すると、消費者金融よりも高いという結果になります。
ここではその程度高いのか、最初に数値を提示し、その年利の高さを意味するものとはどんなものなのか、また数値の計算はどのようにしたのか、そして最後に実際の換金率を考慮するとその数値はどのようになるのかと言ったことを解説していきます。
サイトの換金率だとクレジットカード現金化の年利は66%!
クレジットカード現金化業者は最近ネットで行うのが主流となっています。
しかし、旧来から行われている金券などを使った現金化も未だに行われているのが事実です。
これらの年利についてお話ししていきます。
結論を言うとこれらの方法の表面上の換金率は90%でそれを計算すると両者とも年利は66%になります。
どういう形で換金率が90%に至るのかを解説していきます。
まずインターネットで行うクレジットカードの現金化ですが、サイトにアクセスを行い、ネット上で買い物をしてそのキャッシュバックという形で現金の振込を受けるという仕組みになっています。
また、ネット通販などのギフト券を購入し、それを買い取ってもらうことで現金を手にします。
これらのサービスの換金率は公式サイトで90%~92%と言っていることがほどんどです。
一方従来のように金券などを購入して現金化する方法ですが、代表的なものは新幹線の回数券です。
これは駅などで新幹線の回数券を購入し、買取対応している金券ショップで買い取ってもらい現金を手にするという方法になります。
これを利用すると、換金率はおよそ90%となるという仕組みです。
クレジットカード現金化の年利66%という数値はどのように出したか
次にクレジットカード現金化の年利66%という数値の出し方を紹介します。
端的に言うと、換金率90%ということとカードの支払期限は2カ月先という点から出しました。
考え方としては現金の流れと返済にかかる時期という2点に注目します。
まず現金の流れですが、10万円分の支払いをクレジットカード現金化業者に行い9万円を受け取ったことに対して、「クレジットカード現金化業者から9万円借りて10万円返済した」と考えることです。
次に返済にかかる時期はクレジットカードの支払日である2カ月後に対して、「借りたお金を2カ月後に返済した」と考えます。
この2点をまとめると「クレジットカード現金化業者から9万円借りて2カ月で10万円返済した。」となるのです。
これを計算していきます。
9万円の借金に利息が1万円借入期間が2カ月(60)とすると「利息額=元金額×金利(利率)×借入期間÷365」の式に当てはめることで年利が出ます。
実際に計算していくと10,000=90,000×金利×60/365になり、これの答えを出そうとするとおよそ66.6%となります。
実際のクレジットカード現金化業者の換金率を参考に年利を出すと
実際のクレジットカード現金化業者はこのような理想値では決してありません。
まず換金率90%ということはまずないという前提があります。
口コミなどを見ると70~80%となっていることが多いのです。
これを先ほどの計算式に当てはめると年利にして152%~261%という驚異的な数値になります。
また金券ショップなどの現金化も移動費や滞在費と言った諸経費を差し引くと実質66.6%の年利を大きく超えます。
ちなみに法律(利率制限法)では元本額が10万円未満の借金は年利20%まで、100万円未満の借金は年利18%まで、元本額が100万円以上の借金は年利15%までとなっているので、もはや闇金融並みのレベルです。
換金率90%というと、とてもお得で現金化に良いように見えて年利に直すと66.6%という驚異的な数値になります。
さらに実質の換金率である70~80%となるともはや計算するのが嫌になるレベルです。
このようにクレジットカード現金化を実際の借金として置き換えると非常に高い金利になるのです。
クレジットカード現金化をするなら「1度きり」が良い理由
クレジットカード現金化の年利の高さは、法律をはるかに超えるレベルであるということを理解して頂けたのではないでしょうか。
こうすると、何とかクレジットカードのキャッシング枠を何とか使った方が、はるかに良いであるということが理解できた方も少なくありません。
万が一、そういったことを考えている場合は1度きりがオススメです。
その理由についてお話ししていきます。
クレジットカード現金化の支払いは分割ではなく1度きりで行う
クレジットカード現金化の支払いは、業者によって1度きりで完結する一括払いしか対応していない業者や分割払い、リボ払いに対応している業者がいます。
対応の有無にかかわらず、返済は1度きりの支払いで完結する一括払いをおすすめします。
分割払いやリボ払いも年利がかかるからです。
ただでさえ異常な利率の年利となっているクレジットカード現金化にこれらの利率が追加されるということは、返済の負担が増すばかりです。
また、クレジットカード現金化自体の利用も実質1度きりにしておいた方が無難です。
参考としてあるカード会社の分割払いの年利とリボ払いの年利を紹介します。
分割払いの場合、3回で12.00%、5回で13.25%、最長の24回払いで14.75%です。
現金化よりは低いとはいえ、常識的に考えると消費者金融ほどではありませんが、高めの借金となります。
リボ払いも年利15%程度とかなり高いものとなっています。
このようなことを考えると、クレジットカードの現金化は極力1度きりで完済できる金額が、実質的な上限額と言えるのです。
そもそもクレジットカード現金化は最終手段
クレジットカードの現金化は、極力1度きりで終わらせた方が無難です。その理由として、頻繁に利用すると返済が困難になること、浪費癖がつくことです。
これらは、取り返しのつかないことにもつながりかねませんので、1度きりの利用で終わらせる必要があります。
クレジットカードの現金化を1度きりで終わらせず、次も利用するようになると返済が困難になっていきます。
これによって、ショッピングや出費に対応するための現金化のはずが、債務の返済のためのネガティブな現金化へと変わっていくのです。
さらに頻回に行うと、どんどん返済が辛くなるという悪循環に陥ります。浪費癖がつくこともあるというのが1度きりで終わらせた方が良い理由です。
クレジットカードの現金化は、とても便利といえます。そのため、どんどん利用してしまい、その現金を散財するような行動、いわゆる浪費に走ることも少なくありません。
そういった状況になると、経済的に困窮することは目に見えていますから、1度きりの利用で終わらせることをおすすめします。
1度きりで終わらせなかったために起こる現金化のリスク
クレジットカード現金化を、1度きりで終わらせなかったために起こるリスクは2つあります。システム上のリスクと、自己破産のリスクです。
システム上のリスクですが、クレジットカード会社に現金化がばれるということです。
一度きりであれば何かあったのだろうということで高額な出費も多めに見てくれますが、あまりに頻繁に不自然な利用が続くと、規約で禁止しているクレジットカードの現金化行為(ショッピング枠を現金にする行為)と見なし、強制退会処分を下します。
そうなると一括での返済を求められることもあり、大きなリスクとなるのです。
自己破産のリスクもあります。
頻繁に利用するとその分クレジットカードの返済額も雪だるま式に増えていきます。
そして実際に返済を迎えた時、高額な請求となって返済が困難となる場合が少なくありません。
そこで分割払いやリボ払いなどをおこなったら更に返済が苦しくなり、最終的に自己破産などの措置を検討することにもつながるのです。