2018年6月、男子高校生がレシート現金化アプリ「ONE」という画期的なサービスによる事業を始めて話題になりました。
しかし、「レシートなんかがお金になるなんて怪しい」と考える人も少なくありません。
また、アプリの使い方を知りたい人やどれくらい稼げるのか気になる人もいるでしょう。
そこでこの記事では、
上記内容をメインに、ONEの特徴や使い方について詳しく解説していきます。
目次
レシート現金化アプリ「ONE」の仕組みとは?
不要なレシートがお金になるという、レシート現金化アプリONEの謎のビジネスモデル。
一般人には不要なレシートですが、商売をする人にはお宝のようなものなのです。
レシート現金化アプリONEのビジネスモデル
レシート現金化アプリONEは、私たち一般ユーザーから不要なレシートを一枚最大10円で買取をしています。
一枚最大10円とはいえ、高校生の資金力ではとてもではありませんが買取資金が足りません。
実は、ここがビジネスモデルのミソとなっています。
レシートには、買われた商品の種類や時間帯など様々な業績アップに繋がる情報が秘められています。
つまり、様々な企業はレシートからマーケティング分析をして業績アップをしたいと考えているのです(レシートを利用したマーケティング分析を専門的に“バスケット分析”といいます※下記で説明します)。
そこでレシート現金化アプリONEの出番です。
一般人では、企業にレシートを売り込むのは手間やリターンを考えると現実的ではありません。
しかし、ONEが企業と我々の仲介をすることによって問題は解決します。
つまり、レシート現金化アプリONEのビジネスモデルとは、アプリユーザーから不要なレシートを買取り、そのデータを欲する企業に販売して中間マージンを除いたお金を買取資金にあてているのです。
バスケット分析について
レシート現金化アプリONEは、バスケット分析というマーケティング分析の方法があるからこそ成り立つビジネスです。
このバスケット分析とはその名称の通りに、バスケット、つまり“買い物かご”を分析するというものです。
レシートは、買い物かごに入っている商品そのものなのでこの名前がつけられました。
バスケット分析をすると、どんな時間帯にどんな商品が売れるのかがよくわかります。
代表的な実例があります。
1992年にアメリカのドラッグストアで、「オムツとビール」として有名なバスケット分析が行われました。
このバスケット分析の結果、「金曜日の17時~19時にオムツとビールがよく一緒に購入される」ということが分析できました。
このデータから以下のようなことがわかります。
「オムツを使う乳幼児がいる家庭では、家でビールを飲んでいる。」
ここから更に深読みすると…
- 奥さんに頼まれた旦那さんがおむつを買うついでにビールを買っている⇒おむつと一緒にビールを買うのは男性が多い
- 乳幼児がいるため外へ行けずに家の中でお酒を飲んでいる⇒おつまみも一緒に買いたい
このようなことを推測することも可能です。
オムツとビールの売り場を近くしたり、オムツやビールの売り場周辺に利益率の高いおつまみやファミリー向け商品を配置して手に取りやすくするだけで業績アップすることが可能ということになります。
※実際に行われたわけではありません。
また、このドラッグストアのバスケット分析では“風邪薬と果汁100%ジュースがよく一緒に購入される”ということも分かりました。
この分析データからなにが分かるかというと、風邪に良いビタミンを沢山摂取しようとしている人が多くいることが分かります。
つまり、風邪薬の売り場の近くにビタミンサプリメントを配置したり、風邪の流行る季節には色々なジュースを仕入れるなど様々な業績アップをする方法があるのです。
レシートを分析すれば、このような相関関係がある商品を見つけることが可能になります。
レシート以外も買取
ONEは、レシート現金化がビジネスの基本です。ですが、様々な企業とタイアップして下記の様なキャンペーンを開催していることもあります。
- 普段使っているシャンプーのボトル
- 普段使っているドライヤー
- 保険証券
- 所持しているブランドバッグや時計
- 電気料金明細書
- 携帯料金明細書
最大400円で買取してもらうことが可能です。
また、アンケートを30円~100円で買取ることもしています。
この世に売れないデータはないと言われています。
バスケット分析のためのレシート同様に、アンケートや明細書、普段使っている商品の画像なども企業にとっては役立つ情報で売れるので、ONEは買取をしています。
レシート現金化アプリ「ONE」の使い方
「レシート現金化アプリONEを使いたいけど、不要なレシートとかってどうやって売ればいいんだろう?」
「レシートを現金化するってなんとなく面倒そう」
と不要なレシートの現金化方法を知らない人が少なくありません。
また、
「レシート現金化アプリを使ってどれくらい稼げるのかな?」
「レシート現金化アプリを使ってガッポリと稼いじゃおう」
と考えている人もいると思います。
そして、先に申し上げておくと、ONEで稼げる金額については“期待しすぎない”のがポイントです。
ONEの使い方
レシート現金化アプリONEの使い方は、以下のようになっています。
一度登録完了すれば、5~8の手順を繰り返すだけで簡単に買取してもらえます。
手数料として200円必要です。
1カ月で稼げる理想的なモデル
レシート現金化アプリONEは一日五枚まで、どんなレシートでも一枚最大10円で買取してもらえます。
つまり、1カ月を30日とした場合、最低でも1,500円稼げることになります。
これに加え、企業とのタイアップによる画像買取りやアンケートなどもあります。
企業とのタイアップによる画像買取は最大400円、アンケートは最大100円です。
これらを最低一回利用した場合、500円の稼ぎになります。
つまり、レシート現金化アプリの理想的なモデルでは1カ月に2,000円程度は稼げる計算になります。
レシート現金化アプリONEを利用した現実的な1カ月の稼ぎ
1カ月に2,000円というのが、レシート現金化アプリONEを利用した理想的な稼ぎですが、現実はそんなに甘くありません。
まず一日五枚まで買取りしてもらえるレシートですが、ONEが一日に全てのユーザーから買取りできる総枚数があり(総枚数は非公開)、一日に一枚も買取りしてもらえないことも珍しくありません。
しかも、“最大”10円というのもミソです。
買取してもらえたとしても、1円という買取価格になることも珍しくありません。
また、企業とタイアップしたキャンペーンも常に開催しているわけではないのでキャンペーンに頼ることもできません。
つまり、ONEでの1カ月の現実的な稼ぎは30円程度となります。
1カ月単位で考えず、昔ながらのブタさん貯金箱のように年単位でお小遣いを貯めるアプリだと考えて利用するのが賢い使い方となります。