クレジットカードのインビテーションとは?審査に落ちる理由も解説!

クレジットカードのインビテーションとは?審査に落ちる理由も解説!

クレジットカードの「インビテーション」という単語を聞いたことはありませんか?

クレジットカードの中には、通常の方法では手に入れることができない、ゴールドやプラチナといった特別なカードがあります。

インビテーションとは、日本語で「招待」という意味で、そうしたカードは「招待」されて初めて作ることができるのです。

ここでは、そんなインビテーションについての解説を書いていきたいと思います。

また、後半はインビテーションの審査についてもピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

クレジットカードのインビテーションって何?

クレジットカードのインビテーションって何?

インビテーションとは、優良顧客のみに送られる「カードをゴールドやプラチナにランクアップするための招待状」です。

一定条件を満たすと、カード会社から郵送されてくる仕組みになっています。

クレジットカードを作る方法として最も一般的なのが、ネットもしくは店舗からの申し込み。

実際多くの人が、このような「自主的に申し込む」方法でクレジットカードを手に入れていると思います。

しかし最初に書いた通り、ゴールドやプラチナ、ブラックカードを手に入れたい場合は、インビテーションが必要な場合がほとんどとなっているのです。

インビテーション = 優良顧客の証

インビテーションは、全ての人に送られてくるようなものではありません。

招待されて作るカードとは、誰もがうらやむ上位カードのこと。そうしたカードは一般カードよりも利用枠が大きく取られており、特典も様々。

当たり前ですが、カードの支払いが遅れたり、カードをあまり使ってない人をカード会社は招待したいと思っていません。

インビテーションが送られてくる人というのは、そのカードをこま目に使い、返済もしっかり行っている優良顧客なのです。

招待されて作るカードの年会費は、数万円から数十万円と高額なことがほとんどで、ポイント還元については重視されておらず、一般カードとあまり違わない1%前後である場合が多いです。

その程度のポイント還元率では、年会費をカバーすることはほぼ不可能。

ステータス性の高さのゆえんとなっているのは、コンシェルジュサービスや空港のラウンジ、高級レストランでの割引きといった会員専用のサービスとなっています。

インビテーションってどうやってもらうの?

インビテーションの取得条件はカード会社によってまちまちです。招待基準が非公表となっているものから、条件の緩い、ステータス性がそこまで高くないものまであります。

しかし共通しているのは、クレヒス(クレジットヒストリー。カードの取引履歴のこと)の重要性。

冒頭で「優良顧客のみに送られる」と書きましたが、優良顧客だと証明するためにはカード会社からの信用度を高めなければなりません。

そのためにはどの会社のクレジットカードであろうと、まずは一般カードのクレヒスを磨いて、信用度を上げていくのがインビテーションをもらうための近道となっています。

クレヒスを磨く方法としては、高額商品をたまに購入するより、小さな金額を日常的に使った方が効果的と言われています。

また、公共料金の引き落としもそのカードを使って行えば、インビテーションを送られてくるのに有利に働きます。

キャッシングやリボ払いもインビテーションに影響を与えるので、利用は控えましょう。

インビテーションの条件が明示されているカードも存在する

中には、インビテーションをもらうのに必要な条件を最初から教えてくれているカードもあります。

イオンカード・ゴールドの場合だと、直近の年間利用額が100万円を超えていること。JCBザ・プレミアの場合も同様に、年間利用金額が100万円以上となっています。

このように条件がちゃんと分かっていれば、利用者としても確実に実績を積み上げられるので、カードを利用しやすいのではないでしょうか。

しかし実際には、条件が公開されていないことが多いのが実情です。

ネットで必要な条件を検索することも可能ですが、はっきりとした基準は示されていません。

利用者としては厄介なタイプですが、やはり共通しているのは利用金額。

長期間に渡ってそのカードを使い続けることが、インビテーションが送られてくるための最低条件です。

クレジットカードのインビテーションが届いたのに審査に落ちる理由

クレジットカードのインビテーションが届いたのに審査に落ちる理由

クレジットカード会社からインビテーションが届いたから申し込んでみたけど、審査落ちしてしまった。

ネットを見ると、このような声がいくつか見受けられます。

「招待されたのに落ちるの!?」と意外に思われるかも知れませんが、普通にあることです。

確かに一定条件を満たせばインビテーションが送られてきますが、審査はきっちりと行われるからです。

条件を満たしているということと、カード審査が通るということは全く別の話です。

ということでここからは、「なぜ審査に落ちるのか?」について詳しく見ていきたいと思います。

クレヒスに傷が付いている

もう一度確認しておくと、クレヒスとはクレジットカードヒストリーの略で、そのカードの取引履歴のことを指します。

たとえどんな小さな取引でも信用情報機関にその情報が集められ、全てのクレジットカード会社と共有されることになっています。

カード会社からインビテーションが送られてくるか否かは、その会社のクレジットカードの利用状況を元にして判断されますが、他の会社のクレジットカードを使ったとき、返済が遅れたことがあったら?

当然その情報はクレヒスにしっかりと残り、インビテーションを送った会社もそれを知ることになります。

クレヒスの傷は残念ながら審査の段階で発覚してしまうことになり、審査落ちの理由としては十分です。

カード会社は支払い能力のない利用者を、優良顧客だとは見なしません。

審査の際には年収だけでなく支払い能力も重視しているため、それを疑われるような行為は厳禁です。

インビテーションが送られてきたからといって、浮かれるのは禁物。

常日頃から、クリーンなクレヒスを保つように意識しておきましょう。

他社からの借入額が多い場合

他社からの借入額というのも、クレジットカードの審査に多大な影響を及ぼします。

これは相手側(クレジットカード会社)に立って考えてみれば一目瞭然です。

他社からの借入額がゼロの人と、100万円を超えている人。

この二人を比較した場合、どちらにカードを発行させてあげたいと思うでしょうか。

もちろん前者ですよね。

その会社の一般カードを作ったときに他社から全く借入を行ってなかったとしても、インビテーションをもらって審査を受けた際、多額の借入を行っていたとしたら、審査がすんなり通らないのは想像に難くありません。

インビテーションが送られてきてカードを発行する時は、他社からの借入額についてもしっかりと注意を払う必要があります。

すでにそのクレジットカードを解約してしまった

これはなきにしもあらずなのですが、インビテーションをもらった段階で、すでにそのクレジットカードを解約していたという人がたまにいます。

このような場合、クレジットカード会社に対してマイナスの印象を与えることは言うまでもありません。

  • もううちのクレジットカードはいらないのではないか?
  • 審査を通過させたとしても、その後もうちのカードを定期的に使ってくれるのだろうか?

このような疑問を持たれてしまう可能性があります。

カード会社がインビテーションを送った目的は、もちろんカードを発行することではなく、そのカードを長い期間に渡って継続的に使ってもらうことです。

なので、すでにクレジットカードを解約してしまった人に対してインビテーションを送ったからといって審査を通すのは、なかなか厳しいものがありますよね。