キャッシュレス決済が普及する現代で、クレジットカードを所有する人は多いですが、中にはゴールドカードなどランクが高いクレジットカードを利用している人もいるでしょう。
そんな時には、意外と知られていないクレジットカードのグレードダウンという方法があるのです。
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目次
クレジットカードはグレードダウン可能!そのメリットは?
クレジットカードをグレードダウンするとなると、それまで受けることができていた様々な優待やサービスを受けることができなくなってしまいます。
そのため、一度グレードの高いクレジットカードを使用してしまうと、グレードダウンするのはなんだかもったいない気持ちになり、迷ってしまうという人もいるでしょう。
年会費が無料、または大幅に安くなる
クレジットカードのゴールドカードを発行すると、一般的なクレジットカードよりもたくさんの優待やサービスを受けることができるのは事実ですが、その分、かなり高額の年会費を支払う必要があります。
ゴールドカードの恩恵を存分に受けている人ならば十分得をしているかもしれませんが、そこまで頻繁にクレジットカードカードを利用する機会のない人は、高額の年会費の元をとることははっきり言って難しいでしょう。
一般的なクレジットカードの多くは、年会費が永年無料であったり、高くても1000円前後となっています。
ゴールドカードの優待やサービスをあまり使う機会がないような人なら、ゴールドカードを一般的なクレジットカードにグレードダウンするだけで、年会費の支払い分がかなり抑えられるのが魅力的です。
もしも金銭的に苦しいなどの事情があるならば、現在所持しているゴールドカードなどの機能を見直してみて、不要なものがあれば、解約までしなくても、とりあえず一般カードにグレードダウンすることを検討してみましょう。
解約ではなくグレードダウンならクレジットカードカードを手放さなくてもよい
ゴールドカードなどが不要になってしまうと、とりあえず解約しなければならない、と考える人が多いですが、一般カードにグレードダウンすれば、年会費の負担をおさえてクレジットカードを所持したままでいることができます。
クレジットカードというのは、普段はあまり使用する機会がないという人でも、急に大きな買い物をしなければならなくなった場合など、もしもの時のために持っていると役に立つ場合もよくあります。
クレジットカードを一度手放してしまうと、再びやはりクレジットカードを使う必要が出てきた時に、また新たにクレジットカードの申し込み、発行の手続きをしなければならなくなります。
時間や手間もかかりますし、勤務状況や年収などの変化によっては、発行できなくなる場合もありえます。
年会費がかからない一般カードなら、紛失にさえ気をつければ、持っていても損はなく、いざという時に便利です。
クレジットカードの解約ではなくグレードダウンなら、同じ会社のクレジットカードを引き続き利用できるのでオススメです。
ゴールドカードで溜まったポイントをそのままグレードダウンしたカードに移行できる
ゴールドカードではポイントも貯まりやすく、たくさんポイントが残っている人も少なくありません。
年会費の負担をおさえたいなどの事情で、ポイントは残っているけれど、今すぐ解約しなければならない、という人はまずは慌てずに、カードのグレードダウンを検討してみましょう。
クレジットカードをグレードダウンするだけなら、ゴールドカードで貯めたポイントを無駄にすることなく移行することが可能です。
そのため、使う目的がないポイントを慌ててとりあえず不要なものを交換する必要はなく、グレードダウンした新しいカードに引き継いで、そのままゆっくり使い道を考えることもできます。
ゴールドカードなどの解約を考えている人は、解約をしてしまう前に、まずはポイントが残っているか一度確認してみてください。
もしもポイントがまだ残っているならば、解約をする前にとりあえずグレードダウンをした方がお得です。
クレジットカードをグレードダウンする際の注意点について
このように、クレジットカードのグレードダウンには、意外にもメリットが多いことがおわかりいただけたかと思います。
それなら今すぐグレードダウンの手続きをしなければと行動に移したくなるでしょう。
後から、「やっぱりグレードダウンしなければよかった…」などと後悔することのないように、手続きをする前に、グレードダウンする際の注意点を確認しておきましょう。
年会費は返金されない
ゴールドカードなどの年会費は、1年に一度決まった月に自動的にクレジットカードの支払い口座より引き落とされます。
せっかく支払った高額の年会費ですが、年度の途中でグレードダウンしてした場合、支払った分は残念ながら返金されません。
そのため、もしも年会費の負担が理由でグレードダウンを考えている場合は、できれば次の年会費の支払いがある前のギリギリの月までグレードダウンをしない方が、お得といえます。
年度途中でグレードダウンしてもしなくても、その年の年会費の負担は実質変わらないということです。
たくさんの優待やサービスを利用でき、ポイントが貯まりやすいなどの利点があるカードなら、その1年は使っていても良いでしょう。
ただし、ギリギリで解約しようと考えていても、その時が来るとうっかり忘れてしまう可能性もあり、再び高額の年会費が自動的に引き落とされてしまうというリスクもあります。
具体的に、何月何日までに解約をすれば次年度の年会費がかからないのかを確認し、余裕を持って解約手続きをしましょう。
クレジットカードのカード番号は変わってしまう
意外と見落とされがちな注意点ですが、クレジットカードをグレードダウンするということは、利用者の情報に変化はなくても、新しいクレジットカードが発行されることになります。
その際には、クレジットカードのカード番号も新しく違うものになってしまいます。
普段店頭でのショッピングにしか使わないという人なら特に不便なことはないのですが、よく利用している通販サイトにあらかじめクレジットカードのカード番号を登録していたり、携帯料金や光熱費などの月々の支払いをクレジットカード支払いで登録している人は、新しくカード番号を登録し直さなければ支払いができなくなってしまいます。
そのため、クレジットカードのグレードダウンをした場合には、新しいクレジットカードのカード番号をそれぞれ使用している目的ごとに、忘れずに変更手続きをする必要があります。
この点はライフスタイルにもよりますが、やや手間がかかる点といえます。
他のブランドのカードには変更できない
クレジットカードを発行している会社はいくつかあります。
有名な国際ブランドは、VISA、JCB、MASTER、AMEXなどがあります。
クレジットカードをグレードダウンする際には、クレジットカード自体が新しいものとして発行されることになりますが、その際には、それまでのクレジットカードの国際ブランドを変更することはできません。
たとえば、それまで使用していたクレジットカードがVISAであれば、グレードダウンして一般カードとなった場合でも、引き続きVISAを使用することになり、他者への変更は不可となります。
大抵のブランドは、クレジットカード利用が可能な店舗であれば使用できるので特に不便なことはないかもしれませんが、もしもクレジットカードのブランド自体を変更したいのなら、グレードダウンではなく、新しくクレジットカードカードを発行する必要があります。